2023.9.24-10.3 マラウイ調査レポート

アフリカ南東部にある内陸地、大地溝帯と巨大なマラウイ湖によって隔てられた高地の地形が特徴であるマラウイに大竹翼(教授)、Amidu Makwinja(修士1年)、戸谷田光希(学士4年)が調査してきました!!!

 

およそ飛行機に乗ること1日半…空港の出口のこれを見てようやく着いたかと実感しました!!

 

マラウイ北部は古生代に属していて多くの炭鉱が見られ、石炭は1980年代からマラウイにとって重要なエネルギー資源であり、石炭火力発電を設置する計画もあります。しかし、石炭採掘は環境汚染物質の発生源のひとつであり、石炭採掘によって発生する灰には様々な有害物質が含まれており、(ACCA,2014)また酸性鉱山廃水(AMD)の発生源ともなっています。今回の目的は首都リロングウェから北上すること約500㎞、Amiduの研究であるKaziwiziwi炭鉱とMchenga炭鉱の坑廃水の地球化学的特徴を明らかにし、炭鉱排水の地球化学的特性や潜在的な汚染物質を評価です。

空港がリロングウェにあり、調査場がかなり遠いということで初日と最終日はリロングウェ、他はリロングウェから北上すること360㎞にある大きい町ムズズに泊まっていました。現地の基本の移動は車であり、腰がなかなかしんどかったですが、さまざまな文化が垣間見えたり、サバンナのようなザ・アフリカンな景色がいっぱい見れて満足でした。

 

ザ・アフリカンな景色

 

そして肝心の調査場ですが、炭鉱まで続く道がボコボコかつ滑落しそうで、現地の人に「これ危険じゃない?」と聞いたら、「男が怖がるな!」という返答をいただきました。怖がってすみませんでした。

調査に関しては苦戦することなくスムーズに終わりました。調査の休み時間になんとなかなか入ることができない炭鉱の中を案内してくれました。貴重な経験ありがとうございました!

 

 

左)炭鉱の入り口 危険なにおいがします…            右)なかなか入ることができない炭鉱の中に入れてご機嫌なAmidu

 

 

ちゃんと僕も調査してます。

 

さて皆さん気になっていると思われるマラウイの料理ですが本当においしかったです。もちろん生野菜を多く食べてはいけなかったり、水道水を飲んではいけないなど日本に比べ様々な制約ももちろんありますが、ストレスゼロで放牧されているからかお肉がジューシーでとても味わい深かったです。またマラウィ湖から採れる焼き魚、伝統料理であるコーンパウダーを蒸して作るシマも絶品で日本食ロスを感じないほど自分好みでした!!

 

左) シマとヤギ肉のライオンスタイルグリル     右)チップス&T⁻bone ステーキ

 

 

ある日の朝ごはん  毎日これ食べたいです

 

治安についても安心してください!!マラウイはアフリカの中でもトップクラスに治安、人柄がよく、やはり私たち日本人は注目されることもあったのですが、目があったらニコッと微笑んでくれたり、グッドポーズ👍をしてくれたり、とても滞在して住み心地が良かったです!

 

マーケットで仲良くなった店長

 

前回のマラウイの調査は雨期だったことからサンプル採集が難航していましたが、今回は乾季であったため調査中ずっと快晴であり、スムーズに作業を進めることができました。これも調査に協力していただいた関係者の皆さんのおかげです!ありがとうございました!!

皆さんもぜひ環境地質学研究室に入って世界規模で活躍できるような人を一緒に目指しませんか??

(文責:戸谷田)

 

左)Ministry of miningでの1枚    右)ドライバーさんありがとうございました!!