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2026.10.31 ~ 2026.11.01 資源地質学会若手会巡検@赤金鉱山
こんにちは!B4の北野です!
中間発表も近づいてくる今日この頃ですが、貴重な機会ですので資源地質学会若手会の巡検「岩手県赤金鉱山の地質と鉱化作用」に参加してまいりました!
赤金鉱山は岩手県奥州市(当時は江刺市)にあった鉄-銅鉱山で、形成プロセスとしてはスカルンを伴う鉱化作用でできたとされています。
スカルンを伴う鉱化作用は比較的マイナーな鉱化作用で、専門家でもスカルン鉱床が何かはっきり言えないそうです。
一応の定義としては「炭酸塩岩と関係した系におけるマグマの貫入(地層を貫いて入ってくること)によって生じた特徴的な鉱物を伴う鉱化作用」だそうです。いままでは炭酸塩岩にマグマが貫入すると思われてきましたが、実際は炭酸塩岩が見つからない場合も多く、この赤金鉱山でもマグマは玄武岩に貫入しており、定義が見直されています。
そういう鉱化作用ですので、まずはしっかりお勉強しようということで、一日目(10/31)は奥州市文化会館Zホールで講習会を行いました。


まずは産総研にお勤めの左部さんから赤金鉱山やそのまわりのスカルンを伴う鉱化作用について解説いただき、次にINPEXにお勤めの瀬野さんからスカルン鉱床についての一般論や瀬野さんの博士論文(新潟・赤谷スカルン鉱床について)を解説していただきました。左部さんの解説に登場したサンプルは会場にご持参いただいており、参加者でしげしげと観察しておりました。
解散後、水沢駅近くで懇親会を行い、若手の間でだけしか話せないようないろいろなことを語らいました…
博士進学についての相談にも乗っていただきました(かなりボロボロに言われましたけど…)。
この懇親会が楽しすぎて、二次会にまで参加したら翌日二日酔いになりました。反省します。
二日目(11/1)は巡検本番です。
まずレンタカーに分乗して、まずは周辺岩体である人首花崗岩(花崗斑岩?)を観察しに行きました。

花崗岩として普通に見えますが、一部玄武岩質の組織が見え、貫入が起こっていることを示唆しています。
次に管理されている三上採石さまのご案内で赤金鉱山の敷地内に入り、さらに鉱化作用に近い大畑野花崗斑岩を観察しました。
ここに入ると石英脈や熱水性黒雲母、硫化物が観察され、じわじわと鉱化中心に近づいていることが分かってきます。
ちなみに上の写真は家に持ち帰ったサンプルの写真です。参加者はおのおの気に入った石をたんまりと持ち帰っていました。僕も10kgくらい持ち帰りました。肩が痛いです。
さらに赤金鉱体を観察し、鉱化作用が起こっている部分を観察しました。

玄武岩中に花崗岩マグマから発生した熱水が通った部分を中心に、硫化物>電気石>斧石>緑簾石>角閃石という累帯構造(ゾーニング)が見えます。電気石や斧石はホウ素を含むらしく、マグマがホウ素に富んでいることも分かります。
電気石と角閃石はともに柱状の黒色の鉱物なので見分けるのが難しく周りの先輩方に尋ねながら電気石を中心に持ち帰りました。できたら後で薄片にして観察したいですね。我々の研究室の設備を使えばそういうこともできます。
最後にズリ(廃石捨て場)で廃鉱石をたんまりと見たり持ち帰ったりしました。
先ほどの鉱体露頭では変質帯にぽつぽつとある硫化物しか見えませんでしたが、ズリにはブロック状の塊状の鉱石が落ちており、磁鉄鉱の中に硫化物が生えている様子がよく分かりました。諸先輩方のご厚意で、この典型的なズリの石を多数いただきました。幸せな重みでした。
ズリでの観察ののち、解散の音頭を左部さんに取っていただき各々の帰路に着きました。自分はその日中に北海道に帰れなかったので翌日の飛行機で帰りました。
二日間の短い日程でしたが、地質の知識はもちろん、他学の様子や進路の話など様々な知見が広がりました。素晴らしい機会を提供してくださった資源地質学会若手会の皆さんと、送り出してくださった大竹先生に感謝いたしております!
このように、学会に入っていると研究のみならず様々な面でサポートしてくださる人脈を作ることができますので、環境地質学研究室に入りたい方はもちろん、今在籍している方々も興味を持っていただけたらと思います!
(文責:北野)
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