久方ぶりです、D2のとだです。
20190918-19に、 第35回日本腐植物質学会に参加しました。
開催地は稚内。
同じ現研究室メンバーから、誰一人参加したことのない学会に一人で参加してきました。
私の研究対象は廃棄泥で、鉱物や粘土鉱物以外にも、有機物が含まれています。
その有機物を抽出して調べたり、有機試薬を用いて実験したりしています。
土壌中に含まれる有機物は腐植物質と呼ばれていますので、要するにこの学会は土壌有機物学のフロンティアなんです。
日本最北のフロンティアで開催するなんて、素敵ですね。
私は研究室の数少ないオーガニックマタラー(造語)ですので、この学会は無視できないものでした。
昨年度は東京農業大学で開催された日本腐植物質学会。当時アブストを書いたら、こんなんでいくんじゃありませんと努佐藤先生から叱咤(激励)を受け、しょんぼりしながら自費で聴講だけしに行った日本腐植物質学会。
今年度はアブストを見ていただいたら、いいんじゃないのということで参加できることになりました。
毎年公演テーマが違い、去年は腐植物質の農業利用、今年は資源利用の研究に関わる公演で、勉強になりました。
私は土から腐植物質を抽出しているので数百グラムのサンプルを処理すれば良いのですが、発表の中では水中の腐植物質を採取するために6000Lの水を処理していたりしていて、一人で一驚を喫していました。
腐植物質の分析の方法論的な発表や、腐植物質による重金属や植物栄養トランスポートのファシリテーションに関わる発表、未開の地の河川域の腐植物質のキャラクタリゼーションの発表など、世の中に広く分布する腐植物質ゆえに、様々な分野の研究が聞けて楽しかったです。
私はポスター発表として出場。「有機態硫黄を含む模擬土壌有機物によるカルシウムシリケイト水和物の生成阻害」というタイトルでした。ポスター発表の場合、2分間、スライド1枚を用いてポスターアピールをするスタイルでした。
そして何かしらの熱意が伝わったのか、ポスター賞を受賞させていただき、しかも最近出版された腐植物質分析ハンドブック(第二版)をいただきました!
とだ(左)。この本は学会会場で販売していたのですが、ポスター発表終了した頃に買おうとしたら売り切れていたのでラッキーでした。
学会終了後の夜は満ち足りた気持ちで学会参加者の皆様と稚内の魚介に舌鼓をうちまくりました。国稀もすすみまくりでした。今宗谷ではもずくとホタテとまだこが旬です。宗谷は6-9月がベストシーズンですよみなさん。
もずくはもずく界最強の歯ごたえを呈していました。
飲み会を途中で抜けて、11時の夜行バスで札幌に戻りました。あんなにふわふわしてグロッキーで、午前3時ごろ滝川周辺で、あれ、私キャリーバッグ飲み屋に忘れてきた…?まぁ降りたらわかるか…というような気持ちを伴うバスライドは今後ないでしょう。
おまけ:何と二日目の朝、外に出たら雪が積もっているという例年より10足くらい早い初雪体験。
元気にやっているとだからの学会参加報告でした。
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