環境地質学研究室 (Environmental Geology Laboratory)

活動

2023年 2/2 修論発表会

2023年2/2に修論発表会が開催されました。

M2のSami、Sariさん、張さん、菅原さん、野並さん、浅井さん、藤村さんが発表を行いました。

まず午前中に共同資源専攻のSami、Sariさん、張さんが発表しました

Sariさん

「Mineralogical and geochemical characteristics of weathering profiles at Weda Bay Ni laterite deposit, Halmahera, Indonesia」

 

 

Sami

「Formation of Mg-silicate scales and inhibition of its scale formation at injection wells in the Onuma geothermal power plant」

 

張さん

「Surface Complexation Modeling of Sb- and Cr-adsorptions on Hydrous Ferric Oxide and Kaolinite for Prediction of the Contamination and the Remediation in Soil」

 

 

夕方からは菅原さん、野並さん、浅井さん、藤村さんの発表が行われました

 

発表前の様子

緊張している藤村さんと励ましている?後輩たち

 

相変わらずの威圧感を放っている野並さん(左)

 

※菅原さんと浅井さんの様子を収めることはできませんでした、、

 

発表の様子

 

菅原さん

「フロースルー系における低温蛇紋岩化反応による水素生成:実験と反応輸送モデリング」

野並さん

「沖縄トラフHakureiサイトおよびごんどうサイトに産する海底熱水鉱床鉱石に含まれる易溶性鉱物の形成条件」

浅井さん

「瀬戸地域のカオリン鉱床下部に産する花崗岩風化殻における構成鉱物の産状と地球化学的特徴」

藤村さん

「高レベル放射性廃棄物の地層処分場における鉄–ベントナイト相互作用-実験的アプローチとナチュラルアナログ研究によるベントナイトの長期変質評価-」

3年間の集大成が詰まった素晴らしい発表だったと思います。

M2の皆さん本当にお疲れ様でした!!

 

 

2023年 1/31 卒論発表会

2023年1月31日に卒論の発表会が行われました。

B4の肝付さん、長島くん、星くん、三枝くん、須摩くん、奈須野くんが発表を行いました。

 

発表前のB4の様子

 

        

足に変なのつけていた肝付さん(左)と朝からキメ顔を見せつけてきた長島くん(右)

 

  

緊張したフリをする星くん(左)といつも通り声のでかい須摩くん(右)

 

  

入念なPCセッティングを行う奈須野くん(左)とギリギリまで発表練習をしていた三枝くん(右)

 

 

本番の様子

 

肝付さん

「風化促進によるネガティブエミッションへの製鋼スラグの適用」

 

 

 

長嶋くん

「南アフリカ・バーバトン緑色岩体ムーディーズ縞状鉄鉱層におけるクロム濃集の再検討」

 

 

 

星くん

「北海道下川鉱床における複数の鉱化ステージが母岩の変質に与えた影響」

 

 

 

三枝くん

「顕微ラマン分光法による固液界面のin-situ観察用セルの設計」

 

 

 

須摩くん

「鉄およびマグネシウムシリケート水和物の生成と特性」

 

 

 

奈須野くん

「南薩型金鉱床におけるハイパースペクトル イメージングと機械学習による珪化岩の珪化度判定法の開発」

 

 

朝イチの発表でしたが皆さんお疲れ様でした!!

 

B4みんなで写真撮影

 

(文責:松川)

2023年 1/27 公開論文説明会

1月23日に本研究室博士3年の西木悠人さんの公開論文説明会が開催されました。

 

発表のテーマは

「マグネシウムシリケートハイドレートに関する鉱物学的・地球化学的研究

Mineralogical and geochemical study on magnesium silicate hydrates」

です。

 

 

これまでの研究の集大成が凝縮された素晴らしい発表でした。

西木さん、本当にお疲れ様でした!!

今後の社会での活躍を期待しています。

 

(文責:松川)

南アフリカ共和国フィールドワーク(11/11-11/21)

11/11-21にかけて南アフリカにフィールドワークへ、大竹先生、大友先生、松川さん、そして長島で行ってきました。

 

前半はBarberton Greenstone Belt(BGB)にて露頭巡検とサンプリングを行いました。BGBはMoodies層群をはじめとする太古の露頭が数多く残っており、現在も地球化学の研究が世界中で行われています。

 

BGBの景色

 

枕状砂岩(と縮尺になっていただいた松川さん)

 

縞状鉄鉱層(縮尺長島)

 

翌日は秋田大学の越後先生、アンドレア先生と同大学の地質専攻の学生と一緒にFairview mineにて職員の方から講演を受けました。(写真を撮り忘れてしまいました。すみません。)

その後、花崗岩帯の露頭観察を行いました。

 

露頭観察の様子

 

後半はBushveld複合岩体(世界屈指のクロムやレアアースの生産地)のコアのサンプリングのため、卒業生のマリセラさんが働くIvanplats社に伺いました。

 

    

 

コアサンプリングの様子(左)とコア(右)

 

今回のフィールドワークは私にとってははじめての南アフリカへの渡航となり不安がありましたが、先生方と先輩のサポートもあり危ない目には合わず帰国することができました。また日本ではできない刺激的な経験をすることができ、今後の研究のモチベーションになりました。今回の経験を活かしこれからの生活を豊かなものにしていきたいです。最後に南アフリカでのご飯の写真とカジノの写真を載せて締めたいと思います。 (文責:長島)

   

 

特大シュニッツェル。写真だとデカさが伝わりませんが2枚目のステーキよりも遥かに重かったです。。。

  

 

3枚目:特大ビールとマリセラさん。500mlと書かれていましたが絶対にもっとあったと思ってます。

4枚目:アフリカのカジノ。松川さんが以前ボツワナでお金を溶かしたとのことなので今回はトライしませんでした。。。

資源地質学会2022年秋季講習会に参加してきました!!(2022.10/9~10/10)

2022.10/9~10/10の日程で大竹先生、学部4年星蒼空で資源地質学会2022年秋季講習会に参加してきました!

場所

秋田県内にある珪藻土鉱山、パーライト鉱山、ゼオライト鉱山、荒川鉱山、川原毛鉱山、及びそれらの路頭など

 

珪藻土鉱山

中央シリカ工藤さんに工場や鉱山の説明をしていただいた。

珪藻はビール会社などで濾過助剤として使われており、味に揺らぎを産むためセラミックスの濾過助剤が開発された現在でも好んで使われているそうだ。

Fig.珪藻土鉱山

Fig.珪藻土(左)とガラス化した珪藻土(右)

 

ゼオライト鉱山と路頭

秋田県二ツ井地域のゼオライトは凝灰岩続成作用によってゼオライト化したものであり、このゼオライトの含有量が72~72%であると報告されておりゼオライト岩と呼ぶことも推奨されている。

またゼオライトは結晶中のSiがAlに置き換わることにより負に帯電することや、加熱することにより結晶水を分離させて多孔質になることなどから、多様な溶質の吸着やイオン交換に用いられている。近年では放射性物質の吸着によく用いられている。


Fig.米代川において泥岩と凝灰質砂岩の遷移層

Fig.原岩(右上)、白色にゼオライト化してもの(右下)、緑色にゼオライト化したもの(左)

 

 

荒川鉱山

荒川鉱山は嗽沢坑道を中心に銅を産出し、日本屈指の鉱山として240年にわたって栄えた。

Fig.荒川鉱山嗽沢坑道

 

川原毛鉱山

川原毛鉱山はその様相から日本三大恐山として知られている。かつては硫黄鉱山として栄えた。

Fig.川原毛鉱山

Fig.川原毛鉱山での集合写真

 

感想

今回の講習会では秋田県のいろいろな鉱山に行くことができて、とても有意義なものとなりました。論文や写真で見るのと実際に行って自分の目で見るのは全然違く、スケールの大きさに驚くばかりでした。

また講習会の参加者と研究のことや学校生活などで会話に華を咲かせることができ、とても楽しかったです。

講習会に参加させてくれた大竹先生、手続きをしていただいた秘書の方々、最後にこの講習会を企画していただいた実行委員の皆様にはこころから感謝申し上げます。

 

 

(文責:星)

インドネシア巡検(2021/08/01~08/12)

2021/08/01∼08/12の日程で大竹先生、Sariさんと大門の3人でインドネシア(ジャカルタ、バニュワンギ、バンドン)に行ってまいりました。

バニュワンギでは、Bumi Suksesindo(BSI), Gold and Copper Mining Companyを訪れ、金・銅鉱山の見学をしました。ここでは、露天掘りで主に金の採掘を行っており、今後坑内掘りで主に銅を採掘していくようで開発途中でした。

露天掘りの様子

 

坑内の様子

 

鉱山会社の方々と毎食一緒に食事をとりました。インドネシアの方々はよく話す人が多く、とても楽しかったです!

ドリアンもみんなで挑戦しました!

鉱山会社の方々との食事

 バンドンではバンドン工科大学を訪れ、大竹先生が講演を行い、大学を見学しました。この大学の教授の多くが日本の大学で博士を取得している人が多く、驚きました。

 

大竹先生の講演の様子

 

ジャカルタではSariさんの職場であるエネルギー鉱物資源省およびJICA・Indonesiaを訪れました。現在のインドネシアの鉱山や環境問題などについてお話を伺い、将来的な共同研究につて議論をおこないました。

 

(上)エネルギー鉱物資源省 (下)JICA・Indonesia

 

今回初めてインドネシアを訪れ、鉱山、大学、エネルギー鉱物資源省などを訪れ、見学や現地の方々に説明を受けたことは非常に貴重な体験でした。特に金・銅鉱山は日本にある鉱山と比べ物にならないほど大規模で大きな衝撃を受けました。さらに今回初めてムスリムの国を訪れ、食や文化、宗教に対する考えなど様々なことを学ぶことができました。

 

最後に、今回このような機会を私に提供していくださった大竹先生、JICA、並びに今回の渡航に関わってくださった皆様に感謝申し上げます。そして、今回の巡検のアレンジをしてくださり、現地でも常に気を使ってくださったSariさんに心から感謝を示します。

 

(文責:大門)

 

 

精進川鉱山での現場試験(2022/07/20-2022/07/22)

07/20-07/22の日程で佐藤先生、Hkaungさん、勝又君、肝付さん、山下の5人で精進川鉱山付近の雨鱒川付近にて調査・現場試験を行ってきました。

 

初日は吉岡砕石工業株式会社さんを訪問し、今回の現場試験で用いる玄武岩サンプルをご提供いただきました。

その際に、前回入ることができなかった採石の現場を案内していただきました。

 

切羽:鉄分が多いため、新鮮面と風化面で岩石の色が異なるとのこと(逆光で写真が見にくくてすいません…)

 

岩石は粉砕され、粒径ごとに分けられている

 

二日目は精進川鉱山でのサンプリングと現場試験の適地調査及び、㈱鉄山共和組さんを訪問して現場試験に用いる玄武岩サンプルをご提供いただきました。

 

水質調査の様子

 

三日目は二日目の調査をもとに、サンプルを雨鱒川の鉱廃水の排出口にサンプルを設置しに行ってきました。

また、この現場試験では鉱廃水に浸漬させた岩石の重量変化から、溶解速度を求めることを目的としています。

 

鉱廃水の排出口に設置されたサンプル

 

現場では現場試験に関するさまざまなアイデアを頂き、おかげさまで、無事設置場所の選定及びサンプルの設置を行うことができました。

 

最後になりますが、今回の調査を企画していただいた佐藤先生、協力いただいた㈱鉄山共和組、吉岡砕石工業㈱をはじめとする皆様には深く感謝申し上げます。

また今回の調査に快くご協力いただいたHkaungさん、勝又君、肝付さんにも感謝申し上げます。

 

今回の調査にご協力いただいた皆様

 

・それぞれの感想

Hkaung:This trip is my first one ever since I’ve been Japan. It is very wonderful and priceless trip not only for the travelling with sensei and you guys but also its give me a very important information and data for my research. I hope in near future, we can make such kind of trip again! The most memorizing moments are travelling, making field survey, communication and eating delicious Japanese food with you. By the way, in one day, let’s karaoke together……:苦笑い:

 

勝又:久しぶりの函館巡検でしたが、再発見が多くありました。また、同席した様々な企業の方から多くお話を伺うことができ非常に勉強になりました。今回の経験を今後に生かして行こうと思います。最後に今回の巡検に協力してくださった方、先生に深く感謝申し上げます。

 

肝付:今回私にとって初めての地質巡検でした。フィールドを歩くのは予想以上に大変なものでしたが、先生や先輩方に教えていただきながら水質調査というはじめての体験をすることができてとても充実した楽しい3日間でした。また、フィールドに同席していただいた方々の貴重なお話を思う存分聞かせていただくことができて、濃い時間を過ごさせていただけたことに感謝致します。

 

(文責:山下)

研究室秘書の星さんの退職に伴う写真撮影と記念品の贈呈(2022/07/08)

本日7月8日、研究室秘書として長らく勤務してくださった星さんが

退職されるということで、写真撮影ならびに退職祝い品の贈呈が行われました。

 

研究室全体での記念写真

 

浅井さん、菅原さんによる記念品の贈呈

 

佐藤先生と星さんの2ショット写真

 

これまで星さんには発注や書類提出等をはじめ、大変お世話になりました。

今日の天気も新たな門出にふさわしい快晴で、

星さんの表情もいつにも増して輝いておられました。

これからのご健勝をお祈りいたします。

 

(文責: 勝又)

 

「JPGU2022-日本地球惑星科学連合2022年大会(2022/5/22~2022/5/27)」

5/22~27に幕張メッセで行われたJPGU2022(日本地球惑星科学連合2022年大会)に

佐藤先生、大竹先生、菊池先生、藤村さん (M2)、松川、大矢、石渡 (M1)、奈須野、須磨、星、長島、三枝 (B4)が参加しました。

 

 

5/23

「原子力と地球惑星科学」のセッションにて、佐藤先生が口頭発表を行いました。

「放射性廃棄物処分場の人口バリア材界面におけるクロッギングの重要性」

 

 

「原子力と地球惑星科学」のセッションで大矢と石渡がポスター発表を行いました。

「鉱物学的・地球化学的指標に基づく月布ベントナイト鉱床の形成過程の推定」(M1 石渡翔丸)

 

「溶融飛灰をバインダーとして用いたアルカリ刺激固型化体の作製とその設計」(M1 大矢裕介)

 

 

5/25

「資源地質学」のセッションで大竹先生がポスター発表を行いました。

「高品位Nラテライト鉱石におけるホスト相同定のための逐次抽出法の改善」

 

 

発表者の皆様、お疲れ様でした。

今回、久方ぶりの現地開催となったJPGUは多くの人で賑わっていて、初めて現地での学会に参加した私にとって大変刺激的な体験となりました。

参加した他の方々もJPGUを通して学んだことを、今後の研究生活に生かしてほしいと思います。

 

(文責 松川)

 

 

千歳鉱山・手稲鉱山見学(2022/5/17) 

5/17日に寄附講座の富山先生、地圏の高野先生と同研究室の学生、そして当研究室の大竹先生、大友先生、Joseph、勝又で千歳鉱山・手稲鉱山の見学に行ってきました。

現場ではこれらの鉱山の管理を行っているエコマネジメント株式会社の職員さんに案内していただきました。また、水のpH調査やサンプリングも快諾してくださりました。

千歳鉱山では上部鉱水と下部鉱水が発生しており、両方の処理を行っている処理場なども見学しました。

千歳鉱山では安全を確保するため、なるべく人を坑道内に入れずに鉱水の処理を行おうとしていること、下部鉱水の廃水のために昔鉱石をとるため使用されていた坑道を使用していることなど

興味深い話を伺うことができました。また、Josephにとっては初めての巡検かつ水質サンプリングであったため、準備面などの課題は出たものの、今後に生かすことができる有意義な時間となりました。

 

 

 

 

 

 

 

午後には手稲鉱山にて見学を行いました。ここでも千歳鉱山と同様に、エコマネジメント株式会社さんが手稲鉱山から発生する鉱山廃水の処理を行っています。

ここでは鉱山に入っていくトンネルにマイクロバスに入り、鉱山サンプルを採取したほか、廃水処理場にて処理過程や実際に発生している沈殿物などを実際に見せてもらうなどしました。

私にとっても鉱山廃水を大きな施設を用いて処理している現場を見たのは初めてで、非常に新鮮でした。

また、Josephは鉱石をとる目的ではなく、鉱山廃水のためだけに大きな施設を運用していることに驚いていました。

 

最後に鉱山を案内してくださったエコマネジメント株式会社様、見学を企画していただいた富山先生はじめとする各先生方に深く感謝申し上げます。

 

(写真提供 : 富山先生)

(文責 : 勝又)