環境地質学研究室の研究と教育
持続可能な社会の構築のためには,金属やエネルギー資源などの地球資源を最大限かつ持続的に開発・利用する資源循環システムの創成が求められています。そのためには種々のレアメタルやベースメタル鉱床の新たな地質学的な知見が必要不可欠であり、また鉱床に胚胎される鉱石鉱物や変質鉱物の鉱物学的特性を解明する必要があります。
また、鉱山の開発や資源を利用した際には掘削ずりや放射性廃棄物などの廃棄物が少なからず発生します。これらの処分に当たっては自然環境や人間生活への負荷を最小限にする必要がありますが、そのためには地球表層環境における有害元素の挙動の定量的な理解が必要です。
当研究室では、天然環境における水ー岩石相互作用の理解とその工学的な応用を目標として、様々な環境地質学的なテーマに取り組んでいます。また、未来の資源開発や有効利用を担う国際的・多角的な視野を持つ人材を育成していきます。
研究室で取り組んでいるテーマとフィールド
テーマ(2024)
- 酸性鉱山廃水における自然浄化機構の解明や化学風化促進(Joseph, 長谷川)
- ベースメタル・レアメタル鉱床形成プロセスの解明(星, 小島, Fikre, 別府)
- ハイパースペクトルと機械学習を用いた鉱石自動判定法の開発 (長谷、奈須野, 古川)
- 放射性核種を含有する汚染水・汚染土壌のジオポリマーによる固化(竹内)
- 放射性廃棄物の地層処分におけるベントナイトの長期安定性の評価(石渡)
- 二酸化炭素地中貯留における含水マグネシウム炭酸塩鉱物の生成条件 (三枝)
- 地熱地帯における熱水変質による粘土鉱物の生成(David)
- 低温蛇紋岩化反応による水素生成(長島)
フィールド
- ボツワナ
- 南アフリカ
- エチオピア
- ケニア
- マラウイ
- インドネシア
- モンゴル
- カザフスタン
- 日本国内各地 (道内、山形、愛知、鹿児島、宮崎など)
研究室所属にあたって求められること
こんな人に来て欲しい!! (どれか一つあれば十分!!!)
- 自然が大好き、外国に行ってみたい
- 世界で通用する科学者・エンジニアになりたい
- 学会や論文として自分のアイデアを世に残したい
- 企業の人たちの実際の問題に接し、解決したい
- 大学で勉強するだけではものたりない