環境地質学研究室の研究と教育
持続可能な社会の構築のためには,金属やエネルギー資源などの地球資源を最大限かつ持続的に開発・利用する資源循環システムの創成が求められています。そのためには種々のレアメタルやベースメタル鉱床の新たな地質学的な知見が必要不可欠であり、また鉱床に胚胎される鉱石鉱物や変質鉱物の鉱物学的特性を解明する必要があります。
また、鉱山の開発や資源を利用した際には掘削ずりや放射性廃棄物などの廃棄物が少なからず発生します。これらの処分に当たっては自然環境や人間生活への負荷を最小限にする必要がありますが、そのためには地球表層環境における有害元素の挙動の定量的な理解が必要です。
当研究室では、天然環境における水ー岩石相互作用の理解とその工学的な応用を目標として、様々な環境地質学的なテーマに取り組んでいます。また、未来の資源開発や有効利用を担う国際的・多角的な視野を持つ人材を育成していきます。
研究室で取り組んでいるテーマとフィールド
テーマ(2022)
- 太古代の縞状鉄鉱層の成因(松川・長島)
- 鉱床の形成過程・形成条件(野並・浅井・Sari・大門・星)
- ハイパースペクトルイメージングと機械学習を用いた鉱石自動判定法の開発 (奈須野)
- 自然浄化機構を活用した鉱山廃水の処理(松居・勝又・張・Joseph)
- 放射性核種を含有する汚染水・汚染土壌のジオポリマーによる固化(Chaerun・大矢・Pramesti)
- 放射性廃棄物の地層処分におけるベントナイトの長期安定性の評価(西木・小林・藤村・石渡・西塔)
- 様々な工学的条件で生成が予想される低結晶質なシリケート水和物の生成条件、特性の評価(須摩)
- 地熱発電所における熱水配管内のスケールの生成条件の評価・生成阻害の対策法の提案(西木・Sami)
- 低温蛇紋岩化反応による水素の生成(菅原)
フィールド
- ボツワナ
- 南アフリカ
- エチオピア
- ケニア
- マラウイ
- インドネシア
- マレーシア
- 日本国内各地 (道内、山形、愛知、鹿児島など) など
研究室所属にあたって求められること
こんな人に来て欲しい!! (どれか一つあれば十分!!!)
- 学校が大好き(勉強はきらいでも可)
- 世界に通用するエンジニアになりたい
- 学会で自分のアイデアを世に残したい
- 企業の人たちの実際の問題に接し、解決したい
- 大学で勉強するだけではものたりない